の3点をコントロールします。
食品工場及び企業の致命的とも言える異物混入事例で最も多い虫の侵入。
このことを未然に防ぐべく、“虫を寄せない、捕らえる、発生させない”を計画ポイントの基本として、
あらゆる手法にて対策を行います。
レイアウト計画 | 虫の侵入を段階的に防御。温度コントロール区分。 |
---|---|
建具、内装計画 | UVカットフィルム、抗菌仕様の断熱パネル、高気密建具の採用。清掃の容易さ。 |
照明計画 | 低誘虫照明器具、捕虫器、殺菌灯の採用。 |
排水計画 | 適切な排水勾配。ひび割れ、剥離防止の配慮。ウエット/ドライの徹底区分。 |
近年、食品工場の低温化により、結露が生じ、その結露からカビ等の菌が発生することが問題になっております。
計画において結露のメカニズムを認識し、効率と柔軟性を以って対策を行います。
内装計画 | 防熱、防湿を適材適所の配慮。 |
---|---|
空調、換気計画 | 空気のよどみを発生させない計画。 |
省エネルギー、高効率の機器の採用を積極的に行います。
計画にあたり、将来を考慮したフレキシブル性を持った計画を行います。
省エネルギー | 「エネルギー削減に対する意識」を支援する環境。(電力・水道他) |
---|---|
床仕様 | 防水範囲、床荷重、床材の採用における投資コストバランスの追求。色分けなどによる衛生区分明示。 |
設備改修 | 生産の変化や拡張に追従できる設備計画。メンテナンス性向上や設備更新への配慮により、永年維持できる工場へ。 |
食品工場の場合、ユーティリティーの供給は工場の生命線ともいうべき、重要視しなければならない。
特に近年、製品品質維持、需要の拡大により、工場停止のできない状況にある。
製品(レシピ)の変更による生産設備の入れ替え、新規導入の際の供給変更対応も、短時間かつ確実に行える工場でなければならなくなってきている。
そのユーティリティー供給の動脈である天井裏は、供給スペースとしてだけではなく、作業スペースとしての位置づけも必要と考える。
階高に影響するため、トータル的なコストバランスの上で計画することが重要である。
埃溜りをなくすため、横引きの配管は極力天井裏で行い、室内側では各所に垂直に落とす。
食品工場の場合、多温度の室で構成されるため、その間では温度差による結露が起きやすい。
特に天井裏は、温度コントロールをしないため、外部からの熱負荷を大きく受ける。
設備ダクトや配管が熱源となり、結露が生じ、下部加工室内への影響を及ぼす恐れもある。
天井裏の空気を外部から取り込んだ場合、
夏は…多湿の空気を取り込むため、結露の恐れあり時期によっては、逆効果である。
天井裏は、"換気"を行うのではなく、天井裏内部で空気を"循環"させる。
床の勾配不良による水溜まりの発生が最も多い問題点です。
側溝の計画にあたっては、室に対してあまり複雑な配置をせず、極力シンプルな配列とするのが好ましい。
また、施工制度の面から考えると、床勾配は1/75程度の設定がよい。
なお、溝、桝については、清掃のしやすさを考慮した入隅部のR面取、深さ等の設定が必要である。
清潔レベルを構成
排気量を集計したものが給気量となる。
膨大な給気量になる恐れあり中間室に給気を加えるなどの考慮。
エアバランスを考慮した換気計画が必要。
一般換気に比べ風量が多くなるため、
給気を温度コントロールすることはイニシャルコスト&ランニングコストに大きく影響する。
台車等から扉・壁面を保護するため、ポール、パイプ等のプロテクターを設置。
現場事務所などから加工室への伝票等の受け渡しは、パスボックスを経由して行う。
建物内への虫の侵入防止及び室内の温度保持のため、接車部分にはドックシェルターを設ける。
(下部の掘込みは、パワーゲート車の対応のため)